<北海道6大学野球:東農大北海道7-2旭川大>◇第5節最終日◇26日◇苫小牧緑ケ丘

 東農大北海道が旭川大を下し、2季連続22度目のリーグ優勝を果たした。2-2の同点とした6回裏、1死一、三塁から1番の平雄介遊撃手(3年=千葉経大付)が右翼線に適時二塁打を放って逆転。この回5点を奪って粘る旭川大を突き放した。殊勲の平は「最高の気分。スタンドに向かって思わずガッツポーズをしてました」と照れた。

 30年近くチームを支える後援会の四分一(しぶいち)明彦会長が、体調不良で今季は試合の応援に駆けつけることができなかった。毎年、東京の自宅から北海道まで足を運び試合観戦してくれた同会長に、神宮で戦う姿を見せることがチームのモチベーションとなっていた。試合後、電話で勝利報告をした樋越勉監督(56)は「喜んでくれました」と満足そうに話した。

 今季から社会人野球の三菱ふそう川崎で活躍したOBの三垣勝巳ヘッドコーチ(32)を迎え入れて打撃を強化。「フルスイング」をテーマにバットを振り続けた。山城明久主将(4年=沖縄水産)は「四分一さんやコーチ陣、たくさんの方にサポートしてもらっている」と感謝した。

 全日本大学選手権(東京・神宮ほか)では、開幕6月11日に札幌6大学の覇者・道都大と対戦する。史上初の北海道対決に向け樋越監督は「昨秋はやられている。1勝1敗なので全国でケリをつけたい」とリベンジを誓った。【保坂果那】