<仙台6大学野球:東北福祉大1-0東北学院大>◇25日◇最終節第2日◇東北福祉大野球場

 東北福祉大が東北学院大を破って1勝1敗とし、3季連続優勝に望みをつないだ。5回裏1死一、三塁から9番鈴木光外野手(3年=会津)が先制の右前適時打。この1点を3投手の継投で守りきった。今日26日の第3戦に勝てば東北学院大、仙台大との3校プレーオフになる。

 「恐怖の9番打者」が崖っぷちの東北福祉大を救った。0-0の5回裏1死一、三塁で左打席に立った鈴木はインコースの直球を狙っていた。最大の武器は「ショートに転がせばヒットになる」という50メートル5秒7の快足。今季リーグ最多の7死球を受けるほど、徹底的な内角攻めに遭っていた。詰まりながらも右前へ運ぶ値千金の一打に「根性で打った。タイムリーは最高の形」。一塁上でガッツポーズで喜びを爆発させた。

 昨秋ベストナインの実力は本物だ。今季は右太もも肉離れで3試合欠場したため規定打席には到達していないが、16打数8安打で打率5割。2季連続の盗塁王へ向けても、この日1つ成功させて9に伸ばしたが「(プレーオフを含めて)4連勝することしか考えてない」。両チーム5安打ずつの緊迫した投手戦を制した勢いで、一気に頂点まで駆け上がる。【鹿野雄太】