広島1位指名の早大・福井優也投手(22=済美)が6日、東京都西東京市の早大合宿所で広島から指名あいさつを受けた。背番号は昨年まで在籍し、今季レンジャーズでワールドシリーズ勝利も挙げたコルビー・ルイス(31)や76年沢村賞投手・池谷公二郎氏(58)らが着けてきた出世番号「11」に決まった。

 「11」は今、大学で背負っているものと同じ。阪神村山、巨人斎藤雅、ヤクルト荒木、近鉄野茂ら大投手の代名詞でもある。福井は「10番台をもらえるのはうれしい。今も着けている番号なので」と笑顔を見せた。

 高い期待の表れだ。苑田スカウト部長からは「先発5本柱に入ってほしい」と即戦力右腕として、期待を寄せられた。ドラフト会議後は友人、知人から200件以上のメールが届き、携帯の着信履歴もだれからかかってきたか分からなくなるくらいだったという。「ドラフト1位ってすごいんだな」と福井は苦笑いした。

 済美高2年の夏、1学年下のPL学園・前田健太投手(22)と甲子園の開会式で言葉を交わしたことがある。その前田健は今季、沢村賞投手にまでのし上がった。「セ・リーグで1番の投手なので、目標にして盗めるところは盗みたい」と福井はプロで後輩超えに挑む。