「鬼平」の意志を受け継ぎ「アニキ」の後継者となる。阪神育成ドラフト1位の市和歌山・阪口哲也内野手(18)が、背番号「006」を希望した。10日、大阪・泉佐野市のホテルで支度金200万円、年俸300万円で仮契約を結んだ。(金額は推定)

 9日に行われた実行委員会で、来季から育成選手の背番号が、100番以降に加え001や002の3ケタ番号の使用が可能となった。仮契約チーム一番乗りとなった阪口は、さっそく希望した。

 阪口

 藤田平さんを意識?

 それもありますし、ショートも守っていたので。

 高校の先輩は、阪神生え抜き野手では唯一の名球会選手。あこがれの人が付けた「6」をユニホームの一部に刻み込み、魂を受け継ぐ。

 強い体が売りだ。ただ、野球人生で1度だけ、大ケガを経験した。小5のとき、右ひじを骨折して半年間、ボールを握れなかった。以来、練習後のストレッチを欠かさない。チームには強い体を維持し続ける、最高の見本がいる。阪神ファンの阪口は、1763試合連続で出場中の金本との対面も熱望した。

 阪口

 トレーニングの方法とか、どうやったらケガしないかとか、聞いてみたいです。(6番を)付けてみたいです。

 将来的な背番号「6」継承も誓った。大先輩の背中を追いかけながら、第一の目標は支配下登録。ゼロからのスタートで「0」を減らしていく。【鎌田真一郎】