ミスターゼロからミスターパーフェクトへ!

 阪神ドラフト1位指名の榎田大樹投手(24=東京ガス)が21日、広州アジア大会全日程を終え、空路で帰国した。大会では中国戦2試合に登板し、計7回を無失点。ただ本人は投球内容に納得できず、さらなるレベルアップを誓った。

 「韓国、台湾に投げたかった。点を取られないことは大事だし、ピンチを作っても抑えられたのは良かった。でもピンチを作らないのが一番です。今の状態だと(プロ相手には)間違いなく点を取られる」

 1次リーグ2戦目の15日中国戦で国際大会デビュー。先発で5回4安打無失点と好投し、自己最速タイの146キロも記録した。19日は中国との3位決定戦に中継ぎ登板し、2回2安打2四球ながら無失点。銅メダル獲得に貢献したが、得点圏に走者を置いた内容に不満が残るという。

 「即戦力と言っても、状態が悪ければ(プロでは)投げさせてもらえない。今、出せるベストの状態に持っていかないと」

 ドラフト指名後は練習試合4戦を含め、代表戦6試合計16回を無失点。結果を残しても満足しない。早くも虎戦士モード全開。榎田は厳しい表情のまま、成田空港を後にした。【佐井陽介】