<プロ野球ドラフト会議>◇27日

 ロッテ西村徳文監督(51)の右腕が、2度3度と力強く突き上げられた。横浜、楽天と3球団の競合の末、東洋大・藤岡貴裕投手(4年=桐生一)との交渉権を獲得した。「強い気持ちが通じたのだと思う。最高の気持ち」。いつもは冷静な指揮官の声が、上ずって聞こえた。当たりくじを引き当てたのは右手。昨年は4球団が競合した早大・斎藤の抽選を左手で外した。西村監督は「今年は右手と決めていた」と笑った。

 待望の即戦力左腕に球団はエースナンバーの「18」を用意し、最大限の誠意を示す。「うちにはおいしい番号が残っている。ふさわしいものを用意したい」と球団関係者。西村監督も「ストレートがいい投手でロッテにはいないタイプ」。「石垣?」と聞かれ「当然でしょう」と来春の1軍キャンプ同行を明言した。【鈴木良一】