オリックス岡田彰布監督(53)が即戦力左腕の超早期デモにうなった。秋季練習3日目の30日は監督室にこもって、グラウンドに約1時間遅れで登場。目的はドラフト4位指名の日本生命・海田智行投手(24=駒大)をテレビでチェックするためで「中2日で11回まで投げとるんやで。すごいな」とタフさにほれ込んだ。

 京セラドーム大阪で開催中の都市対抗のNTT東日本戦に10回1/3を投げ敗戦投手。それでも9回1失点完投した27日東芝戦から中2日の登板にビクともしない球威と制球力を見せられ、春季キャンプの楽しみが増えた。東芝戦を視察した高代ヘッドコーチの「中日のチェンみたいでいい」という電話連絡を受け、指名に踏み切った経緯もあり、岡田監督は「あの時間に試合してなかったら海田は指名してへんかも。縁よ、これは」と運命的なものを感じている。補強ポイントだった先発左腕に名乗りを上げた海田との対面を心待ちにした。