日本ハムからドラフト3位で指名された中大・鍵谷陽平投手(22=北海)が、大学の先輩となる巨人沢村拓一投手(24)流の肉体改造で開幕1軍を目指す。13日、東京・立川市内のホテルで契約金6000万円、年俸900万円(金額は推定)で仮契約を済ませた。地元北海道出身の期待の右腕は「沢村さんは、会う度に体が大きくなっている。筋トレの大切さを、より感じました」。昨年の新人王を手本に、2月の春季キャンプを見据えて体作りに励むことを誓った。

 目指す人は、体だけでなく、心も強くなっていた。日本シリーズ第2戦を東京ドームで観戦し、度胸満点の投球を見せた沢村に目を奪われた。「たくさんの観客の中で、あれだけ堂々とした投球ができる。目標の選手です」。入団2年目で、ふてぶてしいまでのマウンド度胸を見せた先輩の姿を心に焼き付けた。

 ドラフト後、沢村からは「これからが大事。しっかり頑張れ」と励まされた。メディカルチェックでは「筋肉が柔らかく肩の可動域が広い」と周囲を驚かせるなど、素材は抜群。「しっかり練習してチーム内の競争に勝っていきたい」と意気込んでいた。