【ホノルル(米ハワイ州)13日(日本時間14日)=本間翼】日本ハム投手陣のリーダー武田勝投手(34)が、ドラフト1位ルーキーの花巻東・大谷翔平投手(18)に、スムーズに仲間入りするための珍アドバイスを送った。「入団してもらったからには、いい環境でサポートしてあげたいですね。日本ハムはこういうチームだと知ってもらって、自分を出してほしい。一発芸が欲しいよね。度肝を抜かしてほしい」と持ちネタ持参での入団を熱望した。

 投手陣はハードな練習中も場を和ませるために、メニューにゲーム形式を取り入れ、罰ゲームを用意しながら汗を流しているという。その罰ゲームは、一発芸やモノマネなど内容は多彩なようで、大谷にも周囲を笑わせる芸を期待した。「そうすれば、僕らもパカッと心を開くから。堅苦しくはいきたくない」。160キロの剛腕、投打両面での育成と、野球ではすでに他人にはない“持ち芸”を備えている大谷だが、お笑いの才能も欠かせない要素になりそうだ。

 これはもちろん、栗山監督や首脳陣、年下選手からも信頼の厚い、武田勝なりの親心。「人間関係で、やられないでほしい」。将来性抜群のルーキーの加入を歓迎していた。