左腕の一本釣りもあるかも?

 広島のドラフト1位候補に、横浜商大・岩貞祐太投手(4年=必由館)が浮上した。15日、広島市内の球団事務所でスカウト会議が行われた。球団首脳が「(競合は)うちを入れて3球団まで」と話し、競合を回避する場合は「(岩貞を)1位候補に入れてもいい」と説明。今季左腕先発の白星はわずか2つで、最速148キロの大学NO・1左腕は補強ポイントに合致する。

 これまでに、JR東日本・吉田一将投手(24=日大)、九州共立大・大瀬良大地投手(4年=長崎日大)ら、即戦力投手を1位指名する方針を固めている。だが、昨年は2度抽選を外し、球団は競合を避けたい意向が強い。岩貞を外れ1位候補としてリストアップする球団もあり、確実に交渉権を得るために1位指名する可能性があるのだ。最終的な1位指名選手の決定は、ドラフト前日23日のスカウト会議になる見込み。

 また、即戦力左腕の東海理化・金平将至投手(22=高岡第一)も上位指名候補にリストアップしていることが判明。盤石な投手王国構築に、サウスポーの存在は欠かせない。

 ◆岩貞祐太(いわさだ・ゆうた)1991年(平3)9月5日、熊本県生まれ。小学3年で外野手として野球を始め、東野中では軟式野球部に所属。必由館で2年春からエースになり、3年夏は県4強。甲子園出場経験はなし。横浜商大では1年春から神奈川大学リーグ戦に登板し、2年春は優勝と最優秀投手賞受賞。同夏は大学日本代表に選ばれた。182センチ、75キロ。左投げ左打ち。