マスク王子は野球が恋人!

 巨人からドラフト1位指名された日本生命・小林誠司捕手(24=同大)が28日、大阪府内で原沢GMらの指名あいさつを受けた。ネット上でルックスが話題になっているイケメンは照れた。冒頭で山下スカウト部長が「格好いい」と言うと日本生命の花野監督が「彼女はいません」と思わぬ情報を公開されたからだ。

 小林は大学時代、リーグのガイドブックで「王子」と紹介された。「(俳優の)玉木宏に似てると言われたことがあります」。捕手はマスクをかぶり、大きな体格を求められるポジション。従来、イケメンが少ないイメージだが、それを覆すような端正な顔立ちだ。

 だが小林は強い野球への覚悟を示す。「野球が大好き。何よりうまくなりたい。どれだけの練習も苦にならない」。原監督とはドラフト会議直後に電話で話した。「何の心配、不安もいらないから、と言われ、すごくうれしかった」。阿部の後継をつぐ「近未来の正捕手になってほしい」というメッセージも聞き「普通の努力ではなれない。人並み以上にいろんなことを感じてやらないと」と野球道を突き進む覚悟だ。

 日本シリーズはテレビで観戦。前日27日は同い年の菅野が力投する姿を目に焼き付けた。大学3年時に日本代表でチームメートになり、プロ選抜戦でブルペンで球を受けた。「その時からすごかったが、さらにいろんなものを吸収して成長している。もう1度、受けてみたい」と近未来バッテリーの結成を誓った。マスク王子が巨人の扇のかなめを目指す。【広重竜太郎】

 ◆巨人の歴代イケメン

 スター選手がそろう巨人はイケメンも多い。かつては甲子園のスターとして74年にドラフト1位で入団した定岡正二は多摩川での自主トレに2万人を集めた。東海大相模高時代から川崎球場などを満員にしていた原監督も80~90年代のイケメン選手。緒方耕一は甘いマスクでバレンタインデーには1000個のチョコレート、誕生日には1000本のネクタイをプレゼントされた。現在は坂本が球界トップのイケメン。沖縄出身の宮国、ベビーフェースの藤村らも人気。高橋由は入団当時から甘いマスクのスター選手だ。