プロ入り「最初」の仕事に奮闘する。日本ハムのドラフト1位、早大・有原航平投手(22=広陵)が、同期のリーダー格としての自覚を見せた。今日21日に行われる新入団選手発表のため、20日に札幌入り。ドラフト指名全9選手がそろい、札幌市内のホテルで初顔合わせした。緊張に、気温4度の寒さもあってか固い表情だった同期の高校生と対面し、責任感が沸いた。「大学生は自分だけ。しっかりコミュニケーションをとって、同期なので頑張っていけたら」と、頼もしく抱負を話した。

 統率力には自信がある。早大では1年から東京6大学リーグに登板し、エースまで成長。主将経験はないが、リーグ通算18勝と第一線で活躍しチームを引っ張ってきた。ドラフト同期では、有原と5位瀬川をのぞく7人は高校生で、有原は年長組になる。「大学では先輩も後輩も自分なりにうまくやってきた。高校生が多いけど、うまくコミュニケーションをとっていきたい」。経験を生かして、絆を深めていく。

 ステップアップの糧にもする。チームメートになる中田、大谷が侍ジャパンの一員として臨んでいた日米野球は「タイミングがなくて」と、見る機会はなかった。それでも、日の丸へのあこがれは強い。高校、大学では、日本代表には縁がなかった。「プロでしっかり頑張って、入れるようにしたい」。リーダーの素質を兼ね備えて、さらなる高みを目指していく。【田中彩友美】