ブレずに自分の道を切り開く。巨人ドラフト1位の智弁学園・岡本和真内野手(18)が22日、他の指名選手とともに東京ドームに併設されている野球殿堂博物館を見学。「安打製造機」イチロー、「野球の神様」ベーブ・ルースの展示には目もくれない。巨人の歴代4番打者に終始くぎ付けだった。王貞治氏が素振りで使った日本刀、松井秀喜氏のユニホーム、長嶋茂雄氏のバット。高校通算73本塁打のスラッガーは「それしか見てません。松井さんはヤンキース時代の印象が強い。伝統と迫力を感じました」と、将来の4番候補としての自覚に満ちていた。

 偉大な選手の歴史を目の当たりにしても、浮つくことはない。殿堂入りについて聞かれ「結果としてついてくるものだと思っています。そういうことは考えずに毎日の練習をやるだけです」と言い切った。再度、同じことを問われても「(殿堂入りを)考えず、毎日の練習を頑張っていくだけです」と繰り返した。「そうなれるように頑張ります」とは言わない。原監督から「将来の4番候補」と期待されるなど注目度は高い。自分を見失わず、不動心を貫く。【栗田尚樹】