走攻守に英語の4拍子!?

 広島は11日、広島市内のホテルで育成選手を含む新人9選手の入団記者会見を行った。ドラフト3位の高松北・塹江(ほりえ)敦哉投手(17)は、意外な特技を明かした。英語検定2級の資格を持ち、昨年にはニュージーランドに2週間留学。日常生活なら支障がないほど、英会話には自信がある。

 高松北でもスポーツクラスではなく、文系国立を目指すクラスに在籍していた秀才左腕が、少しだけ胸を張った。

 「英語が一番得意です。しゃべれるのはしゃべれます。外国人の選手もいるので、野球は当然ですが、英語力も上げられたら最高ですね」

 「本業」での期待も高い。白武スカウト部長が「手を加える必要がない」と絶賛する美しいフォームから、最速150キロを投じる。だが塹江は「プロの150キロとは違うと思います。質を上げていく必要がある。自分より(実力が)上の選手しかいない。頭を使ってやっていきたい」と冷静に分析する。

 体のケアも入念に行いながら、1軍のマウンドを目指す。チーム内外にいる外国人選手と直接、コミュニケーションが取れることも、塹江の成長を後押しする。