日本ハム鶴岡慎也捕手(27)が9日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万円アップの3200万円でサインした。今季はエース・ダルビッシュ有投手(22)の“恋女房”として自己最多97試合に出場。7日に麻奈夫人(28)と披露宴を行ったばかりの鶴岡は、ダブルの幸せを感じながら来季の正捕手どりへの強い思いを口にした。(金額は推定)

 新婚ホヤホヤの鶴岡がいきなりの浮気宣言!?

 マスクをかぶった試合での勝率を高く評価されて1000万円アップを勝ち取った鶴岡は「勝率がいいといってもダルで貯金をつくったから…。絶対に勝たなきゃいけない投手で勝つのも大事だけど、そうじゃないときも勝てるように。(投手が誰でも)もちろん出るつもり。ベンチにいるよりは、試合に出る方がやりがいありますからね」。ダルビッシュの名女房役は、来季正捕手となり、他の投手の“お相手”も務めることを誓った。

 テスト入団からの苦労人は6年目の今季、自己最多の97試合に出場。スタメンマスクをかぶった86試合は、51勝33敗2分けで勝率6割7厘と勝利に貢献したが、満足はしていない。「チームとして3連覇を逃してふがいないシーズンだった。大敗した試合も多かった。責任は感じています」。守りの要と言われる捕手という立場だけに、個人の成績で一喜一憂することはない。

 来季はドラフト1位で即戦力ルーキーと名高い東洋大の捕手・大野も加入する。ドラフト当日にはほとんどメールをすることもないダルビッシュから「負けないように頑張ってください」とメールがきたことを明かした。「アドレス知らないのに(わざわざ)ショートメールでですよ」と周囲を笑わせたが「相手がどうこうじゃないです。チームが勝つために自分はやれる準備をするだけ。使う使わないは監督が決めることですから」と、自信をのぞかせてキッパリと言い切った。【本間翼】