主砲価格だ。ヤクルト畠山和洋内野手(26)が12日、東京・新橋の球団事務所で契約更改。年俸900万円と、12球団で1番安い4番打者だったが、約3・5倍の3200万円でサインした。「4番だからね。それくらいじゃないと箔(はく)が付かない」と大木取締役。プロ8年目で121試合に出場し、初の規定打席に到達。104試合で4番に座ったことが評価された。

 だが自己最高の打率2割7分9厘、9本塁打にも満足はしていない。来季は新加入デントナも4番一塁を争うライバル。畠山は「自分の特長である右打ちを殺さず、パワーもつけていければ、率もホームランも自然と増えていく。ウエートトレを取り入れていこうと思ってます。20本くらいは打ちたいというか、打たなきゃいけない」という。

 現在、埼玉・戸田の自動車学校で運転免許取得を目指している。「1000万は高すぎるけど、100万、200万の車には乗れないでしょう」と車購入も計画中。それでも浮ついた気持ちはない。「キャンプ、オープン戦を通じて外国人より評価をもらえるように成績で勝負するしかない」と意気込んでいる。【千葉修宏】