オリックス坂口智隆外野手(25)が赤星の「魂」を受け継ぐ。10日、2700万円増の6500万円で契約を更改。阪神赤星の引退について「あのダイブに悔いはないと言っていた。すごいカッコいい。感動しました。僕もケガしたらそれが運命だと思って、故障を恐れないプレーをします」と言い切った。

 同じ「1番センター」としてあこがれの存在だった。坂口は2年連続でゴールデングラブ賞に輝きパ・リーグを代表する外野手になったが、それを赤星と同じく支えるのがフェンス激突やダイブを恐れない勇気。「ファンも喜ぶ。故障を避けるより思い切っていった方がいい」。来季から変更する背番号「9」を以前つけていた平野恵一(現阪神)も同じスタイルだ。

 21日には神戸市で初の単独イベントを開催。赤星が車いすを寄付をしていたように、会費は慈善団体に全額寄付する。「ファンに喜んでほしいのでお金はどうでもいい。プレゼントもたくさん出しますよ」と太っ腹。守備だけでなく打率もリーグ2位の好成績を残し球団からは「中心になれ」と期待された。プレーでも行動でもオリックスの顔として自覚を高めていく。(金額は推定)