ソフトバンク森本学内野手(31)が17日、球団と2度目の契約交渉に臨み、200万円増を保留した前回からさらに200万円の上積みを得て、年俸2600万円で更改した。「控えの評価を大事にすると言っていただいた。けが人の穴を埋めたのを評価すると」。松田や川崎、本多が離脱した際の代役としてバッテリー以外の内野全ポジションを守った“便利屋査定”で今季比で都合400万円アップを勝ち取った。

 球団から控え選手の地位向上に理解を得た一方で、森本は「いいかげん、サブを抜け出したい。来年こそはレギュラー」とサブの冠に嫌気をみせた。悲願成就には今季打率2割5分6厘からのアップが不可欠。確実なミートを求め、日本ハム稲葉モデルを発注した。「(バットの重心が)少し手元寄りになる。四球を増やし、三振を減らせば打率も上がる」。来季は長打狙いをやめ、目標を「今年の長谷川くらいの数字」と、長谷川の3割1分2厘に設定した。(金額は推定)