キューバの主将アルフレド・デスパイネ外野手(30)が、バットと足で日本へのリベンジを誓った。13日は翌日に控えた2度目の日本戦に向け、東京ドームで練習。「ロサンゼルスに行くためにはあと2試合勝たないといけない。とても大事な試合だ」と必勝を誓った。

 今大会ここまで4試合で12打数5安打4四球、3本塁打6打点と絶好調。マルティ監督も「日本は野球をするマシンのような完全なチーム」と持ち上げつつも「デスパイネは別次元の選手。前向きな姿勢、明るさもプラスになっている」と、主砲への信頼は厚い。

 足でも見せるつもりだ。ロッテ時代は0盗塁だが、過去にはキューバとメキシコで計64盗塁を記録している。8日の中国戦では相手投手のモーションを盗み、二盗を決めている。「短期決戦の国際大会では次の塁を狙うことがとても大事。行けると思った時は狙うよ」と、不敵な笑みを浮かべた。

 日本に勝てば決勝ラウンド進出へ望みがつながるだけに、絶対に落とせない一戦。2安打1本塁打と結果を残した7日の対戦に続き、再びキューバの大砲が日本の前に立ちはだかる。【福岡吉央】

 ◆7日の1次Rキューバ戦VTR 日本が14安打で打ち勝った。1回に筒香の適時打で先制。同点とされたが、4回に山田の適時二塁打で勝ち越し、5回には松田の3ランなどで5点を奪った。終盤に追い上げられたが、7回に筒香が2ランを放つなど加点。先発石川は4回2安打1失点。青木や菊池が好守で投手陣を助けた。