IBF世界スーパーバンタム級王座決定戦を争う同級1位和気慎吾と2位ジョナタン・グスマンが19日、大阪市内で前日計量を行い、両者とも計量をクリアした。

 和気は過去最「高」の仕上がりでリングに立つ。自慢のリーゼントは、初の世界戦を意識したのか、これまでより1センチ程度ボリュームアップ。「完璧です」と笑顔で髪をかき上げると、計量はリミットを100グラム下回る55・2キロでパスした。写真撮影では報道陣からのリクエストに応え、グスマンとにらみ合いを展開。「顔を近づけてきて、うっとうしかった。ぶちのめしてやります」と自信満々に言い切った。

 デビューから丸10年かかってつかんだ大一番。「諦めなかったからここまで来られた。不利の予想かもしれないが、圧勝してみせます」と力を込め、調印式では机の上に置かれたチャンピオンベルトを目に焼き付けた。「生で見て、早く腰に巻きたいと思った」。28歳の元不良少年が、夢を懸けた戦いに挑む。