挑戦者の同級1位西田凌佑(27=六島)が「圧倒的不利」の前評判を覆して新王者となった。王者エマヌエル・ロドリゲス(31=プエルトリコ)の意表を突くファイタースタイルで4回に左ボディーでダウンを奪取。その後は猛反撃に耐えて判定3-0でベルトをつかんだ。9戦目の世界王者は、元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高らに並ぶ8位のスピード記録。バンタム級は日本選手が3団体目を制した。
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西田凌佑は1回から絶妙な右ジャブでペースをつかんだ。これが勝利の呼び水になった。相手の踏み込むタイミングで繰り出すので、王者は思うように攻め込めず、どうしようかと迷っている時に、左ボディーブローをドンと決めて、ダウンを奪った。
本来アウトボクサーの西田は、ダウンを奪ってからインファイトを挑んだ。この強気な攻めも功を奏した。ロドリゲスにとっても想定外だったと思う。
もともと王者は中間距離での打ち合いに強く、左フックや右ストレートのカウンターは切れ味鋭い。だが、ボディーが効いていたし、攻めてくる西田のボディーブローを恐れて、パンチを出すときに十分に腰が入らず、持ち味の迫力あるパンチを出せなかった。
井上尚弥に2回KO負けした時もロドリゲスはボディーで倒されたように、ちょっと弱気な面がある。それがこの試合に出てしまったようだ。
それにしても、西田はあのロドリゲスに打ち勝って、大一番で見事な変貌を見せた。大きな自信になったと思う。この勝利でさらに大化けする可能性がある。日本人王者たちの世界バンタム級戦線が面白くなってきた。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者)

