10戦目で初のタイトル挑戦となった同級5位木村吉光(21=白井・具志堅)の王座奪取はならなかった。同級王者リチャード・プミクピック(27=フィリピン)の初防衛戦で、0-3の判定負けを喫した。

 初回は強引に前へ出てこられ、再三バッティングされた。これでリズムがつかめずに、前半は大きなパンチで先手をとられた。

 木村も必死でボディーやワンツーで逆襲するが、なかなか決定打を奪えない。5回にはコーナーに追い込まれての連打に鼻血を出した。後半は木村が積極的に攻めたが、ロープやコーナーに追い込んでも、回り込まれたり、クリンチで逃げられた。採点の結果は2人のジャッジが4ポイント、1人が2ポイント差だった。

 木村は15年5月にプロデビューし、16年全日本新人王になった。ここまで順調にきたが、まだ3年目。王者は昨年9月にこの王座に就いたが、世界挑戦経験ある天笠を破って引退に追い込んだ。この試合が31戦目とキャリアの差があった。