新日本プロレスは3日、福岡国際センターで「レスリングどんたく」初日を迎えた。第7試合でNJPW WORLD認定TV王座戦が行われ、ハワイ出身の挑戦者ジェフ・コブ(41)が、王者ザック・セイバーJr.(36)を倒して新王者となった。コブの王座戴冠はNEVER無差別級王座以来、5年ぶり。

アテネ五輪出場経験もあるコブは、父方の祖母が熊本出身の日本人。祖母が生まれた九州の地で、そのパワー殺法を存分に発揮した。ザックにジャーマンで投げられると、投げっぱなしジャーマンでザックをより遠くまで放り投げ、ザックのサッカーボールキックもキャッチ。わき腹を痛めたザックをムーンサルトで圧殺した。

最後はF-5000(相手の胴体が空中で数回転回る状態で放り投げ、相手をうつぶせにマットにたたきつける技)から13分28秒、ツアー・オブ・ジ・アイランド(相手の体を回しながら体重を浴びせてマットにたたきつける変形パワースラム)で3カウントを奪った。