新日本プロレスは3日、福岡国際センターで「レスリングどんたく」初日を迎えた。

メインイベントのIWGP GLOBALヘビー級王座戦で王者ニック・ネメス(43)に“社長”棚橋弘至(47)が挑戦。タポタポしていたおなかから、かつての腹筋の割れた“逸材ボディ”を肉体改造で取り戻した棚橋が、ネメスを極限まで追い詰めた。

しかし棚橋のコーナーからのハイフライフローを膝を立てて迎撃したネメスが最後は17分22秒、デンジャーゾーン(相手の背後から首元に右腕を巻きつけて後頭部からマットにたたき付ける変形ネックブリーカー)2連発で3カウントを奪って初防衛に成功した。

試合後、健闘をたたえ合って抱き合う2人。しかしそこへ前王者デビッド・フィンレーが乱入。ネメスと棚橋を殴打し、最後はネメスと取っ組み合いの乱闘となった。

棚橋とのノーサイドの良い雰囲気をぶち壊され、怒り心頭のネメスはフィンレーに対し「お前にキンタマがついてるならいつでも戦う。明日の夜やってやる」とまさかの今日4日、どんたく最終日での対戦を示唆した。

ネメスはバックステージでも興奮冷めやらず、ビールを飲みながら「俺は今日、日本最高のレジェンド、いや世界のレジェンド棚橋と戦い、自分がどれだけ優れたレスラーかを再認識することができた。俺は間違いなく43歳の今が過去最高のコンディションだ。今日は戦ってくれてありがとう棚橋」などと棚橋に感謝の言葉を述べた上で「しかし試合後にクソ野郎が卑劣なまねをしやがった」とフィンレーの行動を改めて非難。メディアに対して「何か質問があれば、俺はバーにいるから」と言い残して去っていった。明日4日、本当に再び王座戦が開催されるのか、注目が集まる。