<プロボクシング:東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦>◇16日◇東京・後楽園ホール

 王者の長嶋建吾(エイティーン古河)が2度目の防衛に失敗した後、現役引退を表明した。挑戦者で同級7位の三垣龍次(28=MT)に2度ダウンを奪われ、10回2分7秒にTKO負けを喫した。試合後に控室で報道陣に今後の予定を尋ねられると「もう引退します」と答えた。所属ジム会長で父の長嶋清氏は「建吾の基本である右が少なかった。本人はやるだけのことはやった」と口にしていた。

 高校、大学時代とトップアマとして活躍した長嶋は日本、東洋太平洋でスーパーフェザー、ライト両級でタイトル奪取した2階級制覇王者。02年8月にはWBCスーパーフェザー級王座決定戦に臨んだが、シリモンコン(タイ)に2回KO負けしていた。