<JWP:東京大会>◇19日◇東京・新宿FACE

 米山香織(29)が遺恨なき敗者髪切りマッチを制し、JWP認定無差別級王座2度目の防衛に成功した。米山はJWPの低迷脱却のため「米山革命」を宣言したが、それを「停滞してる。一度負けて悔しい思いをしたほうがいい」と批判するさくらえみ(33=アイスリボン)を挑戦者に迎えた。挑戦者から提案された敗者髪切りマッチ。7月の高橋奈苗戦でも髪の毛をかけたが、09年にタッグ3冠を巻き、日刊バトル大賞女子プロレスタッグ賞をともに獲得した元パートナーからの言葉に戸惑いを見せ、試合中はフォールを放棄する場面もあった。しかし、さくらの叱咤されるような張り手で気持ちを切り替え、ヒザ蹴りを連発。最後はロールスルージャーマンスープレックスでフォールした。

 泣きながらさくらの髪の毛にハサミを入れた米山は「防衛したことで米山革命は一歩前に進んだ。髪の毛と一緒に自分の弱い心も切れたと思う。髪の毛をかけないと底力の出ない米山香織はいないので、もう髪の毛はかけない」と王者としてさらに成長することを宣言。 23日は昼の後楽園ホールでデビュー5カ月の帯広さやか、夜には大畠美咲の挑戦を受ける。「今まで誰もやらなかったことをやって、賛否両論はあると思う。正しいことかはわからないけど、それがJWPや女子プロレスを盛り上げる事につながっていければいい」と、さらに米山革命を進めていくことを誓った。