<アイスリボン>◇5日◇後楽園ホール◇観衆747人

 ICE×60王者・志田光(23)が、志願して実現させた華名(30=レスリング・ニュークラシック)とのノンタイトルのシングル戦に、15分2秒レフェリーストップで敗れた。

 相手は多くの団体でタイトル戦線にからむ実力者。この日も重いキックなど相手が得意とする打撃技に苦しんだ。ニーリフトやジャンピングニーなどの蹴り、ブレーンバスターやファルコンアローなど持ち技を駆使して反撃したが、決定打にはならなかった。最後はロー、ミドルとキック連打を受けた後の腕固めから、チキンウイングフェースロックでガッチリと捕らえられ、レフェリーに試合を止められた。

 自分の殻を破るために実力者に挑んだ志田だが、結果は玉砕。「エースの器と言われて続けて4年。アイスリボンのベルトは持っていても、何の結果も出してない。今が変わるときかなと思う。『アイスリボンを背負って』なんて小さい。小さいところで終わりたくない」と、団体にとらわれず戦いの舞台を広げる考えを示した。

 ◆勝った華名の話「(志田は)『トップに立ちたい』『世界に出たい』という野心はあると思う。そやけど、女子プロレスだけを相手にしていたら、世界どころかスケールが小さくなってしまう。私との対戦が決まって海外のファンから問い合わせがあったって言ってたけど、私は海外にも響いている。そこにヒントがあるんじゃないかな」。