<ノア:ザ・ナビグ・イン・メイ>横浜ラジアントホール◇6試合◇425人

 9日の東京・後楽園大会でGHCヘビー級選手権に挑戦するマイバッハ谷口(35)が、王者・森嶋猛(33)を圧倒した。金丸義信(35)と組んだマイバッハは、中嶋勝彦(24)と組んだ森嶋を椅子でめった打ち。場外で机にたたきつけて真っ二つに折るなど、暴虐の限りを尽くした。さらに、森嶋の130キロの巨体を原爆固めで投げつけるなど、アマレス国体3回優勝の実力の片りんを見せつけた。

 最後は金丸が中嶋に15分2秒、片エビ固めで敗れたが、マイバッハはお構いなし。勝ち名乗りを受ける森嶋を急襲して、椅子でめった打ちにして無言のまま引き上げた。

 試合に勝ちながらも、一方的な暴走ファイトに痛めつけられた森嶋は「後楽園では、しっかり片を付けて防衛する。それで、終わりにしてやる」と唇をかみしめた。