<WBA世界フライ級暫定タイトルマッチ12回戦>◇1日◇タイ・バンコク

 3兄弟長男の同級7位江藤光喜(25=白井・具志堅)が、金星と言える暫定王座奪取となった。

 暫定王者の同級1位コンパヤック・ポープラムック(31=タイ)の初防衛戦で対戦。初回からリーチを生かした攻勢で、最終回には連打からダウンを奪った。

 過去日本人は1分け17敗というタイでの世界戦のハンディも、3-0の判定で勝利。具志堅用高会長(59)が育てた男子初の世界王者となった。

 「最後まであきらめなかった。次も絶対勝ちたい」と江藤。双子の兄で末弟と3兄弟とも同ジムで現役だが、もっともキャリアの短い兄が世界へ先陣を切った。

 日本ではWBA暫定王者は認定されず、正規王者レベコ(アルゼンチン)の撃破で真の世界王者を狙う。