戦極は1日、神奈川県内で初のトライアウトを実施し、参加70人中14人が合格した。2日に日体大体育学部受験を控える千葉県立若松高3年の久保田祥平(18)が最年少で合格。2次選考後に参加5団体が選手を指名する方式で、1巡目で2ジムから指名され、吉田道場を選んだ。審査した同道場の中村和裕(29)に「走るフォームも良かったし、若いのに頭が良い」と評価され「落ちて、帰って勉強しないと、と思っていた」と喜んだ。

 高1から空手を始めた。スーパーの清掃員のアルバイトで月謝を稼ぎ、空手に打ち込んだ。目立った実績はなく、将来は「安定しているから」と自衛隊入隊を考えていた。だが「格闘技が好きだし、チャンス。これでだめなら」と挑んだ今回のトライアウトで一発合格した。2日は入試の学科試験。今度は「大学に通いながら戦いたい」と大学生格闘家が新たな目標になった。