WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(30=ワタナベ)が「高速ラッシュ」で初防衛を決める。14日、都内で予備検診を行った内山は、挑戦者の同級13位アンヘル・グラナドス(35=ベネズエラ)に身長12・7センチ、リーチで11・5センチ下回った。「想像通りですね。練習でやってきたことをやるだけ」と迷いなく言い切った。

 大男対策で「ラッシュ」に磨きをかけてきた。約2カ月前から週2日、自転車トレーニングを開始。「いかに早く回復できるか。相手より長くラッシュできるか。相手が大きいので1発より当てていくことが大事」と心肺機能を高めてきた。「練習でも回復が早くなった実感があります」。

 視力も結膜炎の影響があった前回1月の左右1・2から2・0にアップした。「いつも通りに戻った」と、ラッシュを決めるための「目」の状態も万全だ。愛称「KOダイナマイト」の王者が、「高速ラッシュ」で初防衛を決める準備は整った。