WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(31=ワタナベ)のV3戦がドタバタ決定した。18日、同級4位三浦隆司(26=横浜光)と来年1月31日に東京・有明コロシアムで行うことが正式発表された。当初は同1月10日に同級暫定王者ホルヘ・ソリス(31=メキシコ)と王座統一戦を行う予定だったが、15日に延期を発表。3日後の18日に対戦相手を変更した渡辺均会長(60)は都内で会見し「昨日(敵陣営から)断りの連絡があった」と疲れ切った表情をみせた。

 ソリスが気管支肺炎を患った連絡は9日に入った。相手陣営の説明は「(来年)1月24日以降ならば完治して対戦可能」とされたため、同1月31日開催を基本線に交渉を仕切り直した。だが16日になって「(1月31日から)あと3週間はかかる」と言ってくるなど、交渉に進展が見られなかった。そのため挑戦に名乗りを上げてくれた三浦との防衛戦を決断した。

 二転三転でのV3戦となった内山だが、気持ちは切り替わった様子。KO率80%以上のハードパンチャー同士の激突に「三浦選手は気持ちもパンチもある。面白い試合になる」と充実した表情だった。なお予定通り、WBA世界スーパーバンタム級王者李冽理(28=横浜光)-下田昭文(26=帝拳)戦とのダブル世界戦になる。【藤中栄二】