WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(32=ワタナベ)が「パッキャオ靴」導入で、同暫定王者ホルヘ・ソリス(32=メキシコ)と神経戦に入った。31日に控える王座統一戦(横浜文化体育館=日刊スポーツ後援)に向け、24日に都内の所属ジムで練習を公開。用具契約を結ぶナイキ社を通じて入手した6階級制覇王者マニー・パッキャオ(33=フィリピン)モデルのボクシングシューズを履いて練習していることを明かした。

 この日来日したソリスは07年4月、パッキャオと対戦し、8回KO負けを喫した。暫定王者にとってプロ初黒星を味わった苦い記憶でもある。練習のみの使用となる特別シューズだが、内山は「名前を聞いて相手も嫌でしょう。パッキャオの名前ですから自分の気持ちも盛り上がる」と意欲満々。2回のスパーリングでは強烈な左ボディーも披露し「右拳を痛めて以降、左ではしも使いますし、両利きと言えるほど反応がいい」と左に自信をみせた。【藤中栄二】