横綱白鵬(30=宮城野)が豪栄道を寄せつけず全勝を守った。上手出し投げで相手の体勢を崩してから、万全の寄り切り。「古傷ですから」という右足首と右肘にこの日からサポーターが巻かれたが、影響は一切なし。「気持ち良かった」と息をついた。

 超一流との触れ合いが、心を刺激している。前夜は、プロ野球ソフトバンクの王会長と会食し激励された。32度の最多優勝記録を目指していた昨年も「35、40回と考えれば楽になる」と助言され、無事に記録達成。「いい緊張感で語り合い、食事するのはいいもの」と白鵬。先週29勝目を飾った親交のあるプロゴルファー片山晋呉にも「30の大台を目指して」とエールを送る。周囲の刺激も力に36度目優勝に突き進む。