横綱白鵬(30=宮城野)が、2場所続けて関脇栃煌山(28=春日野)をほんろうして白星をつかんだ。

 先場所は猫だましの奇襲を使ったが、今場所は立ち合いで右手を伸ばして相手の額を一瞬押さえ、直後に左へ。勢い余った栃煌山は、そのまま土俵下へと止まらず落ちた。

 館内にはブーイング、どよめきが沸き起こった一番について、白鵬は「手を出した瞬間、勝負あった。変化じゃないよ。手で支えている、その後ですから」とサラリ。無傷9連勝も、ファンの反応には「それはね。申し訳ありません。そうなってしまったから。取り直しもできないですから」と弁解した。