大相撲の横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が6日、都内で横綱昇進披露宴を行い、約1500人から祝福された。

 昇進披露宴の会場には新しい三つぞろいの化粧まわしが3組飾られ迫力ある漫画「北斗の拳」の化粧まわしも初披露された。

 太刀持ちの主人公ケンシロウと露払いの次兄トキを従えて、横綱が着けるのは威圧感ある長兄ラオウの化粧まわし。制作を手がけた宮田刺繍(ししゅう)舗6代目の日下■介(ひょうすけ)氏は「陰影を強調するのが非常に難しく、手ぶりのミシンを手がけた職人と、手刺繍の職人による肉付け、そして江戸友禅の染め師が融合しました。めったにありません」。制作に2カ月半も要した力作に仕上がった。

 立体的な出来栄えに、最初に目にしたときに「おーっ!」と感嘆の声を上げた稀勢の里は「(制作に)ずいぶんと時間を費やしてくれた。そういう人たちや、贈られた人の気持ちも考えながら土俵に上がりたい」と感謝していた。

※■は森の木が水