日本相撲協会で昇進問題を預かる審判部の二所ノ関部長(元大関若嶋津)は大相撲夏場所14日目の27日、関脇高安の大関昇進を協議する会議を千秋楽の28日に開くことを明らかにした。

 意見が昇進に一本化されれば、場所後の臨時理事会の開催を八角理事長(元横綱北勝海)に要請する。二所ノ関部長は「皆さんの意見がどう出るか分からない」と慎重に述べたが、関係者によると部内で異論は出ていない。これまで理事会で昇進が見送られた例はなく、理事長が開催を承諾すれば、高安の大関昇進が事実上決定する。

 高安は14日目に平幕正代に敗れて3敗目を喫したが、八角理事長は「ひと山を越えた感じがする」と、印象が変わっていないことを認めた。

 6場所連続で三役に在位する高安は13日目に横綱日馬富士を破り、3場所合計の勝利数で、昇進の目安とされる33勝を上回る34勝とした。力強い突き、押しなど相撲内容も高評価を受けている。