大相撲の大関高安(27=田子ノ浦)が「土浦」を背負う。地元茨城県土浦市で27日、大関昇進祝賀会が行われ、土浦後援会から「花火」の図柄の新しい化粧まわしが贈られることになった。毎年10月に同市で開かれる「全国花火競技大会」は日本3大花火大会の1つとして知られ、全国の花火師が技術を競う。「土浦は花火で有名な町。子どものころ、よく土手の方に見に行きました。すごく懐かしい。すごくいいモノをもらいました」と喜んだ。

 この日は約800人が集まる大盛況。会場のホテル1部屋では収まらず、2部屋に分かれたほど。ただ、先代師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)の言葉「うたげはいつまでも続かない」を引き合いに「余韻に浸っている場合ではない。上を目指すには『優勝』の2文字が必然となる。僕が頑張って土浦が盛り上がれたら。たくさんの人に土浦という町を知ってもらいたい」。地元を背負う意識が、高安に新たな力を与えていた。