大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、昨年休場した九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に向けて気持ちを高ぶらせた。

27日、広島・福山市で行われた秋巡業に参加。2週間後に迫った19年最後の本場所へ「九州に入ってからの日にちは短い。自分の気持ちは、もう来週の日曜(11月3日)に初日がきてもいいというくらいでいきたい」と言葉に熱を込めた。九州での開催は年に1回。「最後はしっかり土俵に上がりたい。(12勝した)名古屋場所の相撲を思い出しながら臨んでいきたい」と話した。

この日で今巡業は終了。若手の育成を常々テーマに掲げる中、この日の朝稽古では九州場所で大関から関脇に陥落する栃ノ心(32=春日野)に胸を出し、約3分間稽古をつけた。「横綱なりのエールか」と問われると「そんな感じ」と答え、笑みを浮かべた。