[ 2014年6月4日7時29分
紙面から ]後半、ゴール前に切り込む山口(撮影・狩俣裕三)<国際親善試合:日本3-1コスタリカ>◇2日(日本時間3日)◇米フロリダ州タンパ
日本代表のMF山口蛍(23=C大阪)が、W杯での先発獲得へ前進した。コスタリカ戦の前半は青山とダブルボランチを組み、後半からは遠藤とのコンビでフル出場した。ボランチは長谷部主将と遠藤の2人が不動だったが、右膝半月板損傷から復帰したばかりの長谷部が体に張りを訴えて再離脱。事実上の3番手だった山口が、一気に先発候補に急浮上した。
山口が安定感ある動きを見せた。前半29分、FW大迫が落としたボールを3列目から約30メートルも駆け上がった背番号16が、左足のミドルシュートにつなげた。GK正面だったが、ド迫力の攻撃参加。12年ロンドン五輪でも披露した十八番だった。
後半35分の香川の決勝点も、こぼれ球を拾った山口が1タッチで柿谷に出したパスが起点となった。山口-柿谷-香川-柿谷-香川という“C大阪ライン”で生み出した珠玉のゴールだった。同3分には右サイドバックの内田へ出したパスが、中央にいた本田と香川の間に通って決定機を生み出した。
前半は前に出るプレーが少なく、本田が下がらざるを得ない場面もあるなど課題も残る。それでも守備的MFの中では最も若く、五輪を経由してブラジル切符をつかんだ23歳が、日増しに成長を続けているのは確かだ。
「ボランチがカバーすることを、もう少ししっかりやらないといけなかった。もっとうまく相手を挟み込んで、ボールを取れればいいと思います」
5月の鹿児島合宿前にトレードマークだった金髪を黒色に染め直した山口は、反省も忘れなかった。決して口数は多くはない。すぐに危険を察知し、黙々と体を張る姿に、どこか信頼を寄せたくもなる。コスタリカ戦は、私生活でいつも一緒にいるC大阪で同僚のFW柿谷が途中出場ながら1得点1アシスト。負けじと山口も、W杯初戦となるコートジボワール戦での先発が見えてきた。夢舞台で輝く時は、すぐ目の前に迫っている。【益子浩一】



