5月の握手会イベントで襲撃され、けがをしたAKB48入山杏奈(18)が30日、東京・秋葉原で行われた劇場公演の開演前に登壇し、ファンに経過を報告した。

 6月の選抜総選挙開票イベントや、「AKB48のオールナイトニッポン」に電話出演したことはあったが、事件後にファンの前に姿を現すのは初めて。右手をギプスで固定し、私服姿でステージに上がると、緊張からか話すことを忘れ、キャプテン高橋みなみ(23)にフォローされる場面もあったが、「テレビばかり見てます」という近況も含めて思いを語った。

 「ずっと1人でお家にいるときとかも、みなさんの声が私の支えでした。完全に踊れるようになるまでは、もう少し時間が必要かなって思います」。復帰時期は定めておらず、「こうして帰ってくる場所があって、待っていてくださるみなさんがいます。自分にできることから、少しずつ焦らずに進めていこうかな」

 入山とメンバーとのやり取りを、ファンも温かく見守っていた。

 入山は川栄李奈(19)とともに、5月に岩手県で行われた握手会で男に刃物で襲われ、右手小指を骨折、裂傷などの重傷を負った。高橋は「チームA全員がこのステージに戻ってくるその日まで、温かく見守ってくださるとありがたい」とファンに呼び掛けていた。