今夏公開の映画「蟹工船」の完成披露試写会が10日、都内で行われ、主役の松田龍平(25)ら出演者とSABU監督(44)が舞台あいさつに立った。1929年に小林多喜二が発表した小説が原作。船上でカニの缶詰を加工する蟹工船で、松田は、人間扱いされない労働者たちのリーダーを演じた。「役を通じてパワーをもらった。胸が熱くなった。やれないことはない。向かっていけるという気持ちになれる映画」と話した。俳優柄本明の次男時生(19)も同席。「僕は一番年下ですし、迷惑をかけないように…。(収録の間に)オセロをするのが一番楽しかった」と話し、観客を笑わせた。