映画「死にゆく妻との旅路」(今年公開)のクランクアップ報告会見が24日、金沢市内で行われ、夫婦役の三浦友和(57)と石田ゆり子(40)、塙幸成監督(45)が出席した。末期がんの妻と9カ月に及ぶ車上生活を送って死なせたとして、逮捕された男性の同名手記の映画化。物語の舞台となる石川県を起点とし、昨夏の3週間で4000キロ、今冬の1週間で3000キロを移動して、2人の愛情を深め合う旅路を描いた。

 三浦は「天候に奇跡的に恵まれた。雪の場面で雪が降って、晴れてほしい場面で晴れてくれる。原作者の奥さんのひとみさんが(天国から)見守ってくれたのかな、と感じました」と話した。大腸がんで亡くなる妻を演じた石田は「撮ったものを見返してみると、まるでドキュメンタリーのよう。とても見ごたえのある美しい映像です」と振り返った。