サザンオールスターズの桑田佳祐(53)が、エイズ知識の啓発を訴える「AAAライブ」(11月30日~12月2日、パシフィコ横浜国立大ホール)で、映画音楽をテーマにしたソロ公演を行うことが14日、発表された。タイトルは「映画音楽寅さん

 チャラン・ポランスキー監督・脚本・主演『男はしたいよ』」。

 桑田は洋画、邦画、ジャンルを問わず映画をよく見ており、自身も「稲村ジェーン」(90年公開)でメガホンをとった。選曲作業はこれからだが、桑田の中では「蒲田行進曲」(82年公開、深作欣二監督)のテーマ曲、米映画「慕情」(55年公開、ヘンリー・キング監督)のテーマ曲が候補に挙がっており、国内外の数多くの映画名曲が並びそうだ。

 桑田は93年からAAA活動に携わり、96年からはテーマを設定したソロ公演を企画してきた。通常のライブでは見られない選曲と遊び心がつまった演出が見どころで、昨年は「昭和八十三年度!

 ひとり紅白歌合戦」に挑戦。歌謡曲からポップス、ロックまで61曲を披露し、ジュディ・オング「魅せられて」では、高さ7メートルまで上昇し、小林幸子バリのド派手なドレス姿で歌うなど、演出面でも笑いをとった。

 今回もタイトルに「チャラン・ポランスキー監督・脚本・主演」と打ち出しているだけに、映画の名シーンを桑田ならではのエンターテインメントで演出する可能性が高い。「ひとり紅白歌合戦」のDVDは15万枚のヒット。今回も誰もが耳にしたことがある名曲で昨年以上の音楽と笑いを提供してくれそうだ。