映画「最後の忠臣蔵」(杉田成道監督、12月18日公開)で、時代劇に初挑戦した女優桜庭ななみ(17)が25日、赤穂浪士が吉良邸討ち入りの際に歩いた12・5キロの道のりを6時間かけて完歩した。午前10時に東京・両国の吉良屋敷跡を出発し、雨にも見舞われながら午後4時に港区の泉岳寺に到着。通常は門に鍵がかけられて入ることができない、大石内蔵助ら17人が自害した史跡を訪問した。

 桜庭は「当時歩いた人たちは、いろいろな思いがあったと思います。私もいろいろ思いながら歩きました。良かったです」と話した。大石内蔵助自害の史跡を目の当たりにし「今だと考えられないことだけど、昔の日本人の美しさは、そういうところだと学びました」と感慨深げだった。映画の公開まで、あと3カ月。「同世代の高校生にもっと忠臣蔵のことを、映画を通して伝えたい」と話した。