アクション映画では、ジャッキー・チェンや「ミッション・インポッシブル」のトム・クルーズに驚かされたけど、これは別格や。コピーは「10年に1本のノーCG映画」。合成なし、リアルな実写らしいが「ほんまか?」と疑いたくなるシーン連発です。

 元世界一のMBXライダー、ジョニー(ルーク・ブレイシー)がFBI捜査官に転身、世界各地で暴れ回るエクストリーム・スポーツ(いわゆるXゲーム)のカリスマ、ボーディ(エドガー・ラミレス)率いる超一流アスリート犯罪集団への潜入捜査を行う-。

 映像はまさに超人的ですわ。現金空輸機を襲い、スカイダイブで逃げる。ほとんど崖をスノボで滑る。高さ30メートルの波に乗る。絶壁を素手で登る。ファイトクラブまがいもある。極め付きはウイングスーツを着た5人が山の頂上から飛び降り、林、山間を滑空する…って、ムササビかっ!!

 もちろん、その道の超一流がスタント、指導があってこそで「ジャッキーやトムはノースタントやないか」と言われたら、その通りです。しかし、めくるめく超絶アクションは、まるでXゲームの10種競技。いやあ、掛け値なしにすごい。【加藤裕一】

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