漫画家さいとう・たかを氏(77)の「ゴルゴ13」生誕45周年を祝う会が13日、都内で行われた。ちばてつや氏、松本零士氏、弘兼憲史氏ら人気漫画家や、作品の大ファンで知られる麻生太郎副総理兼財務相ら大勢の著名人がパーティーに駆け付け、連載45年の偉業を祝った。

 会場には、お祝いのスペシャル企画として、著名漫画家63人が描いたゴルゴ13の主人公デューク東郷も公開された。あだち充、井上雄彦、浦沢直樹、尾田栄一郎、高橋留美子、本宮ひろ志ら、個性あふれるゴルゴが展示され、来場者たちを沸かせた。麻生氏は「これだけ多くの漫画家がゴルゴを描いているのを見て、あらためて『ゴルゴ13』の45年のすごさが分かる」と話した。

 取材に応じたさいとう氏は「45年がこんなに重みがあるとは思わなかった。いつクビになるかと。我慢強く支持してくださった読者のおかげ」とにこやかに心境を語った。連載開始当時は「10話で終わると思っていた」とし、最終回も考えてあったという。

 最終回の見通しについて聞かれると「ここまでくると、もはや書き手のものではなくなっている。読者のものであり、雑誌社のものであり。私に決められることじゃない」。45年前に考えていた最終回のストーリーは今も頭の中にあるという。「どんな話かは企業秘密。ふふ」。現在、コミックは170巻にのぼる。次の節目の200巻に向け「頑張りますのでよろしく」と笑顔で話した。