宝塚歌劇星組「黒豹(くろひょう)の如(ごと)く」新人公演が24日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、新人では人気、実力随一の礼真琴が主演した。

 本公演は柚希礼音と夢咲ねね、現役最長トップコンビの退団公演で、今回はその新人公演。礼は、13年5月「ロミオとジュリエット」新人公演で初主演。これまで5作連続、柚希の役を演じ、主演は3作目。柚希にあこがれ、劇団入りした礼にとっては、柚希との最後の“共演”になった。

 「柚希さんからは、心情の流れ、キスシーンへ向かう心の流れなど、細かく指導をいただき、髪形とかお化粧の仕方も。毎日、お化粧もしてもらいました」

 礼は、すでにバウホール公演で主演も経験し、全国ツアー「風と共に去りぬ」では、男役ながらヒロイン役のスカーレットに抜てきされ、好演。成長著しく、本公演でも存在感を見せている。今回の新人公演で相手役のヒロインを演じた綺咲愛里(きさき・あいり)をリードした。

 その綺咲は、入団5年、夢咲の背を追い続け「毎日、毎日、これだけ近くで(夢咲を)見せていただき、最後までしっかり学びたい」と話していた。

 「黒豹(くろひょう)の如(ごと)く」本公演の宝塚公演は3月9日まで。東京宝塚劇場での新人公演は4月9日。