私立恵比寿中学(エビ中)が27日、東京・NHKホールで、グループ初の全国ホールツアー「私立恵比寿中学飛び出せ全十ホールツアー2015~わっくわくはるバルーンGOGO~」最終公演を行った。その中で、この日17歳の誕生日を迎えた安本彩花がサプライズで誕生日を祝われ、感激の涙を流した。

 この日、23曲目の「仮契約のシンデレラ」を歌い終わった後、壇上にバースデーケーキが持ち込まれた。安本は「ありがとう。すごいビックリした!」と驚いた。その後、他のメンバー7人がサプライズで、安本のソロ曲「またあえるかな」を合唱。涙が止まらない安本を、7人が囲んで祝福した。

 17歳の抱負を聞かれた安本は、感激で言葉を詰まらせた。

 「何か…何て言って良いか分からないんだけど、うれしさでいっぱいです…言葉が出てこないや。こうやってファミリー(ファン)のみんなとメンバーの愛が一気にグワッときて、温かく幸せな気持ちです。本当にありがとうございます。心臓が上の方に浮き上がって…どこにあるのか分からない」

 すると広田あいか(16)が、“校長”こと藤井マネジャーと、安本が泣くか泣かないかで、かけをしていたと明かした。広田は「泣くか泣かないか、かけてたんだよ。メンバーが泣くって言うのに、校長は『俺、泣かないと思うよ』って言って、盛り上がってたんだよ」と笑いながら明かした。

 今回のツアーは、中世のヨーロッパを舞台に吟遊詩人が各地をわたり歩くというコンセプト。冒頭で安本がアコーディオンを弾きながら現れると、ツアーの舞台音楽を担当した姉妹音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」の姉でアコーディオン奏者の小春がサプライズで登場。アコーディオンを弾きながら現れ、17日発売の新曲「夏だぜジョニー」のツアー会場限定版収録曲「吟遊詩人」を生で披露。そして、1曲目「夏だぜ-」へと続いた。「夏だぜ-」では、お笑い芸人の小島よしおの有名な持ちネタを本人許諾!? の上、取り込んだ、ラッキィ池田が振り付けしたダンスで観客を熱狂させた。

 この日は、全27曲を披露した。広田はツアーを完走した感想について聞かれ、「途中体調が悪くなってしまったメンバーが出たり正直、つらいこともありましたが、全国どこに行っても変わらず、大きな声援の後押しがあったからこそ、こうやって笑顔でファイナルを迎えられました」とあいさつした。

 今回のツアーは、4月11日に宮城県の東京エレクトロンホール宮城を皮切りに全国11カ所で13公演行われ、全公演のチケットが即完売。約2万6000人の観客を動員した。8月5日には、新潟県国営越後丘陵公園で大型野外コンサート「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 長岡2015」の開催も決定している。