河内音頭家の河内家菊水丸(52)が28日、大阪市内のホテルで「プロ活動35周年+河内音頭生活40周年記念感謝祭 盆踊りツアー2015 出陣式パーティー」を開催した。

 西川きよしら約500人が参加した。壇上では和太鼓製造会社から寄贈された特別にあつらえた金箔(きんぱく)張りの「黄金の和太鼓」(約200万円)が披露された。

 黄金の和太鼓のリズムに合わせて菊水丸が河内音頭を歌唱すると、会場から大きな拍手が起こった。12年秋に甲状腺乳頭がんと診断された。同年12月に手術を受け、気管支に巻き付いていたがん細胞、リンパに転移したがん細胞を摘出した。手術は成功し「以前に比べて声が出しやすくなった」と話した。それでも生命の危険を乗り越えての“復活”に「声を失うかもしれないと覚悟した」と明かした。

 約20年ぶりの新曲「本日は晴天なり」を24日に発売した。芸能生活35周年の菊水丸は「この曲はいまの僕の心境にぴったり。1回はあきらめかけましたからね。あきらめなかったおかげで心、晴天。この夏はがんばります」と笑顔で話した。今夏の盆踊りツアーには黄金の和太鼓を持参する。製作した和太鼓メーカーは「永遠の輝き。師匠にぴったりの太鼓です」とエールを送った。